SRF-JRMCがサイドパイプの音と共にジョセフ・ハモンド少佐を退職へと導く

文・写真:礒部良、FLEACT横須賀広報課 2017年8月21日、米海軍横須賀基地司令部(FLEACT Yokosuka)の士官クラブで行われた退職式において、米海軍艦船修理廠および日本地区造修統括本部(SRF-JRMC)のUSSブルー・リッジ(LCC 19)担当プロジェクトサプトの任を負ったジョセフ・ハモンド少佐に、敬意が示された。 式典では、少佐の海軍に対する24年にわたる意義深い貢献に感謝の意が表された。式辞でハモンド少佐は、これまで自らを導いた家族、上司、艦船を共にした海軍兵たちを顧みた。 「どんなに自分自身やその能力、そして自分がどれだけ能力があるかという思いに誇りを抱いていようと、誰か助けてくれる人が必要なときが必ずあります。航路を逸れないよう、舵を取る舵手が必要なのです。」 イリノイ州テイラービル出身のハモンド少佐は、テイラービル高校を1993年に卒業後、志願兵として米海軍に入隊。カリフォルニア州サン・ディエゴの新兵訓練に参加し、艦隊対潜水戦(FASW)訓練センターにおいて、上級ソナー技師としての訓練を修了した。 ハモンド少佐は、横須賀に配備された、USSモービル・ベイ(CG 53)において最初の洋上任務に就き、続いて同じく横須賀配備のUSSキティー・ホーク(CV 63)に配属された。下士官としてはFASW訓練センターにおけるインストラクター養成ツアーにおいてその最大の成果を表し、その後兵曹長へと昇進。 「経験として最も記憶に残っているのは、2001年9月11日のテロ攻撃の後、展開していたUSSキティー・ホークでの任務に就いていたことです」とハモンド少佐は言う。「そこで学んだのは、危機が訪れたとき、米海軍は迅速に機能する機動性を有しており、共同運用の能力が、敵と対峙する我々の力を構成しているということでした。」 2003年には特務士官プログラムにより士官に任命され、USSカッシング(DD 985)の電子材担当士官として、横須賀を再訪した。その後、カリフォルニア州サン・ディエゴ配備のUSSステザム(DDG 63)での任に就くとすぐに、同艦船の再配備と共に横須賀へと戻ってきた。続く任務にはペンシルバニア州ウィロウ・グローブ海軍航空基地、ハワイ州パール・ハーバーのUSSオケーン(DDG 77)、同ハワイの米海軍太平洋艦隊部隊の情報システムズ(N6)などがある。 ハモンド少佐によると、1995年、日本での最初の洋上任務のときから、SRF-JRMCで陸上任務の職位枠に就ければ有意義なことだろうと常に思っていたという。 「私の米海軍最後の任務で、SRF-JRMCでの勤務という私の希望がやっとかなえられたことを幸運に思います」とハモンド少佐は言う。「おそらく米海軍での最も困難な任務だったと思います。というのもここには、艦船修理と保全という動的な性質があるためです。それは他の部隊で私が経験したことより、予想不能なものでした。ここで働く人たちがSRF-JRMCを特別なものにしています。そしてここで働くことで数多くの友人にも恵まれました。」 SRF-JRMCにおける一番最後、そして最も困難な任務は、ブルー・リッジの任期延命プログラムだった。 「私が知る限り、間違いなく最も複雑なプロジェクトでした」と来賓の式辞で述べたのは部隊の造修担当士官のミッチェル・ペレット中佐だ。「それでも少佐は私から教えられるのではなく、30年の経験を持つショップヘッドやグループマスターが彼を支えてくれたのです。少佐がここで達成した多くのことと共に、その仕事は誇りに思うべき遺産となるでしょう。」 式典で贈られた言葉はすべて、米海軍における助言者の重要性に触れた。 「指名された任務の監督者に合うとき、私はいつも助言や成功に導くヒントを尋ねたくなります」と、式の進行役を務めたジェフリー・モーディン大尉は式典の会式の辞で、少佐との出会いを回想した。「ジョー(セフ・ハモンド)少佐の助言はいつも確実で、他の士官たちにから同じような質問があったときに都度話してきたことです。少佐は海軍兵の手本となるような指導をしましたが、海軍兵には有能で自信を持った指導者を必要としますし、彼らにはその価値があるのです。」 またペレット中佐はこうも話す。「少佐は、海軍兵を次のステップへと導き、彼らが達成しようとしてもそれが不可能な場合、足りない部分を理解させるような人物です。」 ハモンド少佐は助言者の恩恵を、シンプルで日常的な行動のなかに見出している。「艦船のために良いことをしようと努力していれば、見られているとはまったく思いもしなかったような人から認められるものです」と少佐は言う。「最も説得力をもつ助言者の例にはこうしたことがあります。誰かから任命されたのではなく、米海軍で起こる日常の些細なことのなかで自然に発生するものなのです。」 ハモンド少佐が市民としての生活に戻るうえで、もっと予定の立てやすい仕事と趣味に費やせる自由な時間を楽しみにしているという。

SRF-JRMC pins four new senior chief petty officers

By Ryo Isobe, FLEACT Yokosuka Public Affairs YOKOSUKA, Japan (June 2, 2017) – Four new senior chief petty officers received the insignia of the fouled anchor with an inverted star for the first time at the pinning ceremony onboard Ship Repair Facility and Japan Regional Maintenance Center (SRF-JRMC). They were Senior Chief Machinist Mate Albert…

SRF-JRMCが新しい上級兵曹長らに昇進の記章を贈る

文・写真:礒部良、FLEACT横須賀広報課 2017年6月2日、艦船修理廠および日本地区造修統括本部(SRF-JRMC)で、新しく昇進した上級兵曹長の印である、からみ錨に逆向きの一つ星のついた記章を贈る(ピン授与の)昇進式典が執り行われた。 昇進したのは、部隊の艦隊支援部所属のアルバート・ジョーンズ機関上級兵曹長、コンバットシステム部所属のクリストファー・キング艦内電子通信上級兵曹長、コンバットシステム監視部所属のビリー・ローソン射撃統制上級兵曹長、コンバットシステム部所属のジェームズ・ウェッブ電子上級兵曹長だ。 「上級兵曹長になれたのは、原子力空母ロナルド・レーガンで兵曹たちを指導する機会に恵まれたからです」とキング上級兵曹長は話す。「彼らがいなければ選出されることはなかったでしょう。」 ピン授与の式典には彼らの家族、友人、同僚らが出席した。部隊副司令官デイビッド・ドワイヤー中佐が式の進行をするなか、司令官のギャレット・ファーマン大佐が、昇進承認者を務めた。 ニューヨークのケンダル出身のキング上級兵曹長は海軍軍人としての新しい展望をこう語った。 「自分がこれから先成長していくのに、数多くの選択肢が与えられています」とキング上級兵曹長。「このままの職務領域を保ち続けることもできますし、特務士官や准尉プログラムへの道、部隊上級兵曹長プログラムへの道もあります。引き続き、自分の後輩にあたる兵士たちを指導・監督・助言する機会が多く与えられています。」 米海軍では、特務士官(LDO)プログラムが技術と管理能力を備えた士官を供給するのに対し、准尉(CWO)プログラムは技術に秀でた士官を輩出する。とはいえ、これらの階級の海軍軍人が任務期間中の重要な地位において指導力を示すことに変わりはない。 アラバマ州ドーサン出身のウェッブ上級兵曹長もまた、今回の昇進について同様の感想を述べた。「最後に洋上任務に就いたのはUSSラッセンでしたが、多くのことを学びました。この職業を続けるうえで成長するのにはとてもいい環境でした。これには、光栄にも艦船の乗組員たちを指導する機会を得たこと、そして良い助言者に恵まれたことが大きいと思います。」 ウェッブ上級兵曹長もまた、将来洋上任務を考えているが、部隊上級兵曹長プログラムの可能性もあるという。 2005年以来、米海軍の部隊上級兵曹長プログラムは部隊の指導者を養成しているが、米海軍が部隊兵曹長の職務を設立したのは2015年である。 「私は常に、後輩にあたる兵士たちや部門所属の士官を育成することに力を注いできました」とウェッブ上級兵曹長は話す。「こうすることで、彼らは自ら秀でるためのツールを身に着け、それによりその部門や部隊がさらによいものへとなっていくのです。」 バージニア州ベニントン・ギャップ出身のローソン上級兵曹長は海軍軍人としての経験について、喜びを交えて以下のように語った。「私の成功は、経験を共にし、動機づけを与えてくれた他の兵士たちのおかげです。彼ら自身が昇進や受賞、プログラムへの選出において勝利を収めることは私にとっても勝利であり、彼らが成功を収めなかったとしても、それは私の責任でもあります。しかし、結局最終的には私たちは共通の目的を目指しているのです。彼らの指導者であること、彼らに動機を与え、導いていく役割に私は誇りを抱いています。」 ローソン上級兵曹長は、将来的にはさらなる洋上任務を考えている。 上級兵曹長という階級が設置された当初は、兵曹長に比べて、より多くの付随的任務 – つまり、従来の任務である専門領域外の職務 – を負わされるということはなかった。こうした問題を解決するため、海軍作戦本部長は1979年、上級兵曹長の任務は上級の技術職と同等ではなく、中間管理の責任も含むものと明言した。 これに伴い、その先の、より大きく広範囲に及んだ責務を立派にこなす者もいたが、一方でこれらの任務遂行のために教育や訓練を必要とする者もいた。そのため、米海軍は1981年9月14日に、上級下士官大学を設立した。 「ネイビータイムズ」紙によれば、2018会計年度において、上級兵曹長選出委員会は、約1,700名の上級兵曹長の空席に対し、資格のある兵曹長およそ13,500名を選考対象としたと報じている。上級兵曹長選出となる確率はこの4年間で最も高く、昇給する確率は12.5パーセントだったという。

SRF-JRMC Yokosuka hosts its first improvement activity exhibition

By Ryo Isobe, FLEACT Yokosuka Public Affairs YOKOSUKA, Japan (July 18, 2017) – The continuous improvement office onboard Ship Repair Facility and Japan Regional Maintenance Center (SRF-JRMC) hosted its first improvement activity (IA) exhibition at the command’s Yokosuka headquarters. IA is defined as a small group activity conducted by self-motivated employees on the front line…

SRF-JRMCが初めてIA(改善運動)エキシビションを開催

文・写真:礒部良、FLEACT横須賀広報課 2017年7月18日、艦船修理廠および日本地区造修統括本部(SRF-JRMC)改善推進室が初めてIA(改善運動)エキシビションを横須賀の部隊本部で開催した。 IAとは、少人数の従業員グループによる、自身の仕事上のプロセスを末端から改善しようとする自発的な活動である。こうしたプロジェクトは改善ツールを実施・適用し、従業員に最大限の創造力の発揮を促し、自身と同時にお互いの成長を目指すものだ。 「私たちが継続的に改善に取り組む文化を示したいと考えています」とSRF-JRMC司令官のギャレット・ファーマン大佐はこの催しの開催の辞で述べた。「私は、全員が理想を目指して改善の方策を作成し、止まることが許されない艦船修理工期を支援していると信じています。」 佐世保分所と海軍海洋システムコマンドを含む23のチームが、木工工場の建屋でそれぞれの成果を発表し、従業員らが改善運動について話をしたり、質問をできるように計らった。 「標準化が必要だと感じていました」とジョブプランニングブランチの生産管理職の遠藤将人さん。チームは部隊のタスクグループ・インストラクション(TGI)の一貫性に関する見直しを行った。 「最近はスペックについて細かくなってきています。そのため、もっと詳細にわたった情報に対応するテンプレートが必要だったのです。」 TGIは、作業順序、作業手順と指示、技術要求事項およびスペック、参照資料およびマテリアルの情報を、海軍艦船の修理や新規装置の取付作業を遂行するプロダクションのメカニック/ショップ従業員に提供する、技術作業文書である。 遠藤さんによれば、標準化された新しいフォーマットを用いることで、チームのだれもがTGIを作成できるようになったという。これにより、複数のプランナーが同一のプロジェクトにかかわって仕事をする際、スピードと効率化の点で改善できるという。 今回本部では初めてとなるが、部隊では佐世保分所でここ10年、毎年IAエキシビションを催してきた。2013年から2016年にかけて行われた40を超える改善運動のなかから、佐世保分所は1つを選び横須賀で披露した。このプロジェクトは「チームエンジンショップ」が先頭に立ち、ドック型揚陸艦のディーゼルエンジンの連接棒計測における改善を目指した。 チームのメンバーの一人、船舶内燃機関機械工、木村俊彦さんによれば、この改善結果は長い間定着しているものだという。 「これによって、作業が簡易になり、このプロセスは現在も現役なんです!」と木村さん。 横須賀の板金工場の改善チーム「チームJ」は板金に罫書をする際に用いる拡張した道具を発表した。これは3つの道具を一つにしたもので、四角、三角、可動式定規を一つにし、道具の持ち換えの回数を減らしたという。 「現在のこの形にまでするのにおよそ1年かかりました」と船舶板金工でフォアマンAの新倉祐さんは話した。 「新しいことを思いつき、少し進歩が見られますが、別の進歩が必要なのです。一歩一歩進めていくしかありません。」 海軍海洋システムコマンドからは、戦術革新実行室からスーザン・シムズさんがエキシビションに参加し、伸縮レンチや防火スプレー、そして3-Dプリンターによるコピー部品を展示した。 改善推進室のペギー・ハフ室長によれば、このイベントは大きな成功を収めたという。 「大勢の人が参加しました」とハフさん。「改善の文化がSRF-JRMCに深く根付いていることを示すことができました。しかし、IAや継続的改善は終わりのないプロセスです。その際、コミュニケーションがカギとなります。艦船を予定通りに戻すため、コードやショップ間での情報共有だけでなく、佐世保や海軍海洋システムコマンドとのやり取りも重要なのです。」