SRF-JRMCがプロジェクトマネジメントの3日間ベーシックコースを実施

文・写真 礒部良、FLEACT横須賀広報課

横須賀艦船修理廠および日本地区造修統括本部(SRF-JRMC)は艦船修理・整備能力を高めるために2回にわたって3日間の講座を開講した。

プロジェクトマネジメント(PM)ベーシックコースは、米国軍属と日本人従業員を対象として実施された。SRF-JRMCのウォーターフロント・オペレーションのチームが他部署の支援を受けつつ指揮を執るこの講座は、SRF-JRMC各所からの艦船修理・整備に関する要求を満たすために行われているPM実施計画の一部を成すものだ。

「PMが何かを知るのにはいい機会でした」とエンジニアリング・分析・訓練課の品質保証専門職、久保尚人さんは言う。「部隊の誰もが、いわば“同じ舟に乗っている”ということが実感できました。」

2015年3月にはSRF-JRMC全体から職域内容専門家やリーダーらが、部隊戦略計画の支援を目的として、部隊初となる「PM基本原則(PMF4JN)」の8日間におよぶパイロットコースに参加している。今回はSRF-JRMC向けにカスタマイズされた、英語と日本語の2か国語でのPM訓練プログラム実施における第一歩となる。

2016年2月3日、プロジェクトマネジメント(PM)・ベーシック講座の受講者たちが、講師がリーダー役を務める本人向け訓練でのディスカッションに耳を傾ける。受講者はSRF-JRMCの技術・プランニング、品質保証、財務、改善推進室などの各サポートコード、ショップから集まった。(写真:礒部良、FLEACT横須賀広報課)

2016年2月3日、プロジェクトマネジメント(PM)・ベーシック講座の受講者たちが、講師がリーダー役を務める本人向け訓練でのディスカッションに耳を傾ける。受講者はSRF-JRMCの技術・プランニング、品質保証、財務、改善推進室などの各サポートコード、ショップから集まった。(写真:礒部良、FLEACT横須賀広報課)

8日間のPMF4JNの訓練は、艦船整備・修理の計画や施工そのものに関わるSRF-JRMC従業員を対象とした特別仕様となっているが、3日間のベーシックコースは、当のプロダクション(造修部)の支援業務に直接携わる従業員のために作成された。この訓練は8日間コースを凝縮し、その要点を絞って改定を加えたものだ。

「私が訓練に参加したのは、大きな視点から、自分の日常業務がどのようにウォーターフロントの仕事に関係しているかを知りたかったからです」と語るのは財務部予算課・予算分析職の松井敬さんだ。このコースによって、全体を見渡す視点から自分の仕事を眺めることができたという。

「このベーシックコースを大いに勧めたいと思います」とSRF-JRMCの法務顧問で弁護士のジェームズ・マクラーレン氏は言う。「というのも、自分が部隊に存在する目的や、艦船整備における自分の役割がどのように位置づけられるのかが明確になります。全体がうまく機能するために、人体の臓器のように、すべての部署がお互いに助け合う関係にあるということがわかるでしょう。」

エンジニアリング・分析・訓練課の訓練教師職、笈川裕子さんはSRF-JRMCのプロジェクトの流れを新たに理解できたという。「一人の従業員がプロジェクトで担う役割や責任がよく理解できました。SRFが向かう方向性についてもわかりました。」

コンバットシステム・テスト・エンジニアリング室ディビジョンヘッドのクリストファー・ブラックさんもコースの有用性を評価する。「ほかの造船所とも歩調を合わせられますし、計画を立てて艦船修理を行うことが改善できます。」

「PMには深く関わっているので、今回の訓練は改めておさらいするようなものでした」と言うのはアシスタント・プロジェクト・スーパーインテンデントの寺島一星さん。「さまざまな部署から人が集まって疑問を解消できたのはよかったと思います。これでPMのどの部分がわかりにくいかもわかりました。目的をもって仕事をするために必要となる、他の部署が理解すべき領域が明確になりました。」

日ごろ現場でPMに接している参加者でも、まだ知らないことがあるという。「いままで知っていたことのほかに、修理作業が終わったあと、プロジェクトがどのように終了して文書化されるのかを学ぶことができました。」

SRF-JRMCは2008年以来、PMを実際に適用しているが、USSジョージ・ワシントンの保全工期が最初である。プロジェクトチームの新しい職位枠が設けられ、従来の枠はPM実施のために再編成された。

2013年、部隊は生産性の増加と継続的改善の手段として、PMの総合的な実施を戦略計画で告知した。

現代のPMの考え方は1950年代初期までさかのぼる。技術が発達し、産業やエンジニアリングが複雑になり、従業員同士の協同関係が必要とされるようになった。新しい技術と限りある資源を用いて目標を達成するため、また組織内の各部署同士のコミュニケーションや協同作業を活性化するための新しい方法論が必要となったのだ。たとえば、ポラリス・プロジェクト(1951~56年)により、米海軍は潜水艦から弾道ミサイルを発射することを可能にしている。

米海軍をはじめとする米国の機関は、PMの標準化やその実行、また透明性の確保などを期待されている。「フェデラル・タイムズ.com」の2015年11月24日号によれば、“プログラム・マネジメントの改善と説明責任に関する法律”が2015年11月19日に満場一致で米国上院議会を通過している。この法律の制定は、戦略作成やプログラム/PM運営、米国政府が実施するプロジェクトの管理方法を改善していくことになる。

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